5 ねがう
広場から帰り 約束を思い出したココロは
もう一つのココロを探す旅にでることにしました。
今度こそ迷わずやりとげる決意をして。
町の人たちが “ねがいが叶う木”と呼ぶ場所で
真剣にねがいを言葉にしました。
『わたしは片方のココロ もうひとつのココロを探します。今度こそ 出逢うまで旅を続けます』
言葉をいいおわる ねがいの木から
小さな光が舞い降りてきました。
『ぼくはトゥリー、木の精霊だよ。 』
『トゥリー、わたしの願いを叶えてくれるの?』
『 そうだよ、ぼくの持っている石たちがきみの進む道を照らし
そして鍵にもなってくれるよ』
『信じるかい?』
『信じるわ!!』
トゥリーはポケットから光る石をとりだしました。
すると すぐ目の前の道が石と同じブルーに輝きだしました。
『月の精霊の時間は光で、太陽の精霊の時間は香りできみを案内してくれるよ
その石の香りはきみがとても知っている香りに違いないよ』
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