【12話目】くらべる

ツインレイ

12 くらべる

 

ある日の朝のことです

女の子の「こころ」はパンを焼きながら

住んでいたまちで いちばんなかよしだった男の子で

とってもよくパンの焼き方をおしえてくれた子のことを

おもいだしていました

「あの子にはたくさんおしえてもらったし

いろんなことを てつだってくれたな・・・」

じつは 男の子の「こころ」は

この海にすんでいたので

おさかなをとるのは上手でしたが

パン作りが苦手で いっしょにパンをつくることが

できなかったのです

「いっしょにパンをつくるのが ふつうだったのに・・・」

おんなのこのピンクの宝石がすこしづつ

暗い色になってゆきました

 

【13話目】なぜ
13 なぜ おんなの子のこころのもつ宝石が どんどん暗くなり ふかい赤色にみえてきたころ ついにおんなの子のこころは おとのこの子のこころに 「なぜ おさかなしかとれないの?」 「なぜ わたしにおさかなのとりかたを おしえてくれ...

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