12 くらべる
ある日の朝のことです
女の子の「こころ」はパンを焼きながら
住んでいたまちで いちばんなかよしだった男の子で
とってもよくパンの焼き方をおしえてくれた子のことを
おもいだしていました
「あの子にはたくさんおしえてもらったし
いろんなことを てつだってくれたな・・・」
じつは 男の子の「こころ」は
この海にすんでいたので
おさかなをとるのは上手でしたが
パン作りが苦手で いっしょにパンをつくることが
できなかったのです
「いっしょにパンをつくるのが ふつうだったのに・・・」
おんなのこのピンクの宝石がすこしづつ
暗い色になってゆきました
https://twinray.jp/2018/03/26/%E3%80%9013%E8%A9%B1%E7%9B%AE%E3%80%91%E3%81%AA%E3%81%9C/